JR大阪駅周辺は、まさにビル群。最近は「グランフロント大阪」や「KITTE大阪」などの新しいビルも建てられ、さらに賑わいを見せている。そんな大阪駅周辺ビルの中でも、ひときわ年季が入っているのが「大阪駅前ビル」だ。高度経済成長期に大阪駅南側のダイヤモンド地区(梅田一丁目)に第1ビル~第4ビルを竣工。もっとも古い第1ビルは1970年(昭和45年)大阪万博の年に建てられた。竣工から50年以上経過しているが、建て替えは行われていないため、今なおビル全体で”昭和の哀愁”を感じられる。一般利用が多いのは主に1階~地下2階だろう。この3フロアには居酒屋やカフェ、定食屋といったグルメ店を中心に、マッサージ店やチケットショップ、占い店などが雑居している。様々なジャンルの店舗が集まったカオスな雰囲気は、まさに昭和感がありレトロ好きにはたまらない。居酒屋が軒を連ねる通りには、夜になれば仕事帰りのサラリーマンたちが集う。その姿は昭和の頃から変わらない風景だ。そんな第1ビルの屋上に小さな神社があるのをご存じやろか。「正一位福永稲荷大明神」という狐塚で、約600年前に土地の豪族が一家の守り神として祀ったのが始まりといわれている。誰でもお参りすることができるが、参拝時間は10:00~16:30と決まっているのでご注意を。夜に訪れるなら、第3ビルにも行ってほしい。32階、33階のレストランフロアにある展望スペースから大阪市内を一望できる。「梅田スカイビル・空中庭園展望台」に次ぐ2番目に高い夜景スポットではあるが、人が少なくまさに穴場。心ゆくまで大阪の夜景鑑賞を楽しんでみては。※これは2024年12月現在の情報です。(M.M)
- 住所:大阪市北区梅田1-3-1
- アクセス:JR大阪駅から徒歩約4分
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