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この会話テクで大阪芸人になりきり!

お笑い文化探究

vol.1

大阪に来たことのない方でも、テレビやラジオ、
配信動画等で、
あのハイテンションかつ
テンポのいい会話を聞いたことのある方は多いはず。
思わず「クスッ」っと笑って、
時には声をあげて爆笑してしまう。
笑いすぎてお腹が痛くなる! 涙流して笑い転げている!
なんて最高の幸せだと思いませんか?
このコーナーでは、代表的な大阪人の
「お笑い」文化について、
ちょっと深掘りしてご紹介いたします。

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話を盛る

簡単にいうと「話を大げさにする」こと。その目的はただ一つ。「話をもっと面白くして相手を笑わせたい、驚かせたい」というサービス精神なんです。例えば「今日食べたラーメン、めちゃくちゃ美味しかったわ」のあとに「もぉ、朝昼晩、一生このラーメンでエエわ」等、もう一言付け加えるのが大阪流。会話の相手も「朝昼晩、一生ラーメンってわけにはいかないだろ?」なんて真面目に受け止めず、「それほどまでに美味しいラーメンだったんだな」と、相手の気持ちを自然に尊重する。…なんて温かく気遣うのがマナー。“大げさに話を盛る”は、決して悪い意味ではなく、会話を盛り上げたいというコミュニケーションスキルの一つという認識が、大阪では常識なんです。

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相手がボケたら
一度は乗っかる

真面目な会話の中でも、何かにつけてボケるのは、大阪人の習性。ちなみに「ボケる」とは「絶対あり得ないことを言ってみる」というイメージです。例えば「今日のお昼ごはん、何食べた?」というお母さんの質問に対して「ゴリラ料理」と答える息子。そんな料理があるはずもなく、あっても食べるはずもなく、絶対にあり得ないことなのですが、「ゴリラ料理なんてあるはずないでしょ!」とは言わないのが大阪のお母さん。「あー、あれね。ママも食べたことあるわ。美味しいよなぁ」と一度はその“ボケ”に乗っかる。さらに「週1では絶対食べたいよな」なんて“ボケ”話を膨らましていき、元の質問が何だったのかをお互いに忘れてしまうことも。くだらないと思われそうですが、大阪ではそういった“くだらなさ”も文化の一つとして受け入れているのです。

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自虐こそが自慢

かつて“東京では値段が高かったことを自慢し、大阪では値段が安かったことを自慢する”なんて噂が囁かれていた時代がありました。そんな文化を継承するように令和の今も、大阪人は自慢話ではなく、自虐話を得意としています。「その服可愛い!」と褒められたら「安物やで」と返し、「いい学校出身なのね」と褒められたら「替え玉受験してん」と返す。無邪気に相手を立てていながら、自虐こそが自慢だと心得ているので、会話はいつでもスムーズかつお互いにイイ気分。ただしママ友同士の会話で我が子に関することだけは、つい自慢話めいた口調になってしまうことも。これは家族愛高め&人情深い大阪人の特性といえるのかもしれません。

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会話のすべてに
「オチ」は必須。

すべての会話の最後は「オチ」でくくるのは、大阪人の常識です。「オチ」とは、話の方向を最後の最後でひっくり返し、相手を驚かせたり笑わせたりするフレーズのこと。大阪人同士の会話であれば、聞く側も最初から「オチ」を期待して聞いているので、より高度な、相手の度肝を抜くような「オチ」が要求されます。「オチ」を知らない他県の人が大阪人に話をすると、話の終わりに沈黙や「で?」と聞き返されたりするので注意が必要です。「オチ」がないからといって決して悪いわけではありませんが、長年「オチ」ありの会話に慣れ親しんだ大阪人にとっては、「オチ無し話」はどうしても尻切れトンボのような締りのない話に思われてしまうということを頭に入れておきましょう。

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「知らんけど」は、
大阪人の恥じらい!?

既に全国制覇になりつつある、大阪人の会話の最後の「知らんけど」。使用例としては「〇〇ってこうやねんで」と知識を披露した最後に「知らんけど」と付け足すイメージです。一見、無責任のように聞こえると感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれ、大阪人の“恥じらい”から来ているもの。ネットやテレビから得た情報を披露するときなど、その内容が眉唾だったり、自身が体験したことであってもその記憶が売るうる覚えだったり。「言ってることは間違ってないはずだけど、全部が全部、信じたらアカンで」の、実は正直な親切が「知らんけど」には込められていることが多いんです。「知らんけど」を付けたす人はちょっぴりお茶目な、だけど嘘のつけない誠実な人であるともいえるのです。

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※その他、こんなんもあるでー、コレも載せたらどう?・・・
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