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- 大阪市生野区
つるのはし跡 鶴橋の地名の由来となった幻の橋
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- 大阪市生野区
つるのはし跡 鶴橋の地名の由来となった幻の橋
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つるのはしは、大阪・鶴橋の語源ともなった橋の名前である。現在では川も橋もなく、石碑が建つのみとなっているが、その歴史は古く、『古事記』と並ぶ日本最古の歴史書の一つ『日本書紀』にまで遡る。当時、この辺りは猪甘津（いかいつ）と呼ばれ、天皇が鷹狩りを行う場所として保護されていた。『日本書紀』巻第十一には、仁徳天皇の治世に関する記述として「在位十四年目の冬11月、猪甘津に橋をかけ、その場所を小橋と名付けた」とあり、日本最古の橋といわれる。これは1500年以上も前の出来事である。この地は朝鮮半島の百済から渡来した人々が多く移り住んだ土地としても知られている。小橋がかけられた川もかつて「百済川」（のちの旧平野川）と呼ばれていた。近辺には水鳥が多く生息し、鶴が訪れる場所であったことから、後に「つるのはし」と呼ばれるようになったという。当初は木橋だったが、明治時代に石橋となり、その後、川が埋め立てられた際に撤去された。当時の親柱4本が、つるのはし跡の石碑と橋を模したモニュメントを守るように配置されている。川ははし跡の上を南北に流れ、前を走る道路の辺りに東西に橋がかかっていた。その道を少し東に進むと、かつての街道の道標が建っている。これは江戸時代末期に設置されたものとされ、かすかに「右 八尾 久宝寺 信貴山」「左 大阪」と読むことができる。遥か古墳時代から現在に至るまで、一体どれほどの旅人がこの街道を通ったのだろうか。歴史に思いを馳せながら歩いてみるのも一興である。※これは2025年2月現在の情報です。（G.I）
- 住所：大阪市生野区桃谷3-17-22
- アクセス：JR桃谷駅から徒歩10分
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