源八橋(げんぱちばし)が架けられるまで、大川(旧淀川)には「源八渡し」という渡し舟が行き交っていた。江戸時代中期には存在していたとされ、特に梅や桜の時期には多くの人々で賑わったという。現在でもその名残が感じられ、春には川岸を埋め尽くすように植えられた満開の桜を見に、多くの人が訪れている。

橋の工事の着工は昭和9年。約2年の歳月をかけて、昭和11年に完成した。“源八”の由来は、「このあたりに住んでいた方の人名から」「源発という名の砂洲があった」など諸説ある。そして、地域住民から「渡しで親しんだ源八という名を残してほしい」という強い要望があがったことで、橋にもこの名がつけられたという。

橋の上からは、毛馬桜之宮公園の木々が見渡せ、春はピンク、夏には深緑、秋にはオレンジと色が移ろう。時にはゆっくりと季節を感じながら、渡し舟が両岸を結んだ時代に思いをはせてみるのはいかがだろうか。※これは2024年12月時点の情報です。(R.N)

住所:大阪市北区 天満橋2~都島区中野町4
アクセス:JR環状線「桜ノ宮」駅から徒歩約5分
https://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000022244.htm

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