職種の垣根を越えて、先祖代々同じ商売を守り継ぐ「大阪老舗」

小倉屋山本 小説家・山崎豊子の実家の老舗昆布店

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職種の垣根を越えて、先祖代々同じ商売を守り継ぐ「大阪老舗」

小倉屋山本 小説家・山崎豊子の実家の老舗昆布店

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大阪の小倉屋山本は、昆布の名店として長い歴史と確かな品格を誇る老舗である。創業は江戸時代の嘉永元年(1848)年で、二百年以上ものあいだ、大阪の食文化を支えてきた。その看板商品である「塩昆布」は、厳選した北海道産の真昆布を用い、独自の製法で丁寧に炊き上げた逸品である。上品な旨味と深いコクが絶妙に調和し、ご飯のお供としてはもちろん、茶漬けや酒肴にも最適だ。

なかでも代表作「えびすめ」は、小倉屋山本の名を全国に広めた名物である。ほどよい塩加減と昆布本来の甘みが口いっぱいに広がり、一度味わえば忘れがたい味わいだ。また、現代の食卓に合わせた「昆布佃煮」などのラインナップも充実しており、贈答品としても高い評価を得ている。

また、「白い巨塔」「沈まぬ太陽」などで知られる小説家・山崎豊子は、同店の家に生まれ育ち、その後に執筆した『暖簾』では、小倉屋山本をモデルに老舗商家の心意気と伝統を描いた。この作品は、商いの誇りと人情を重ね合わせた名作として、今も大阪商人の精神を語る象徴的な存在である。山崎豊子生誕100年記念として、佃煮のシリーズも販売されている。

伝統の味を守りつつ、新しい感性で昆布の魅力を発信し続ける小倉屋山本は、大阪土産としても自信をもって薦められる一軒。老舗ならではの品格と、変わらぬ旨味が息づく名店である。※2026年1月時点の情報です。(かの)

住所:大阪市中央区南船場4丁目10-26
アクセス:OsakaMetro御堂筋線「心斎橋」駅から徒歩約3分

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