芦原は、古くは芦が生い茂る低湿地帯で、その地には鼬川が流れ、芦原橋という橋がかかっていたとされる。この芦原を含むかつての浪速地域は、江戸時代以降、皮革産業、特に太鼓づくりで発展したエリア。豊臣秀吉が四天王寺に寄進した火焔太鼓や大阪城の時太鼓などは、この地の職人たちが作ったものと伝わる。
現在、鼬川や芦原橋はもう見られないが、駅の周辺には歴史ある太鼓屋さんが残るほか、太鼓づくりで財を成した「太鼓屋又兵衛」の屋敷跡である浪速玉姫公園が。また駅南の新なにわ筋を中心に形成された人権・太鼓ロードには、皮・皮革・太鼓に関するモニュメントが設置されている。それらを探してみるのも街歩きの楽しみの一つだ。
■Information
開業日:1966年(昭和41年)4月1日
乗降客数:5,851人(2023年度)
駅シンボルフラワー:なでしこ
- 住所:大阪市浪速区浪速東1-3-22
- アクセス:JR大阪環状線芦原橋駅
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