約50年前まで、平野の地には「ちんちん電車」の愛称で親しまれた路面電車が走っていた。大正3年(1914年)、大阪市中心部と南東部を繋ぐ交通手段として、阪堺電気軌道株式会社が今池・平野間に平野線を開業。60年以上地域住民の足となって活躍したが、昭和55年(1980年)に平野線の軌道下に市営地下鉄谷町線ができたことによって、廃線となった。


住宅街にふと現れるこの散歩道は、旧平野線の足跡を残そうと作られた「旧南海電鉄平野線平野駅跡プロムナード」と呼ばれるスポットだ。1983年4月、軌道跡地に設置されたもので、線路の模様が書かれた通路や八角形の駅舎を模したベンチ、壁に描かれたモ205型電車、街灯と一緒に設置された信号機など、かつて路面電車が走っていた名残をまじまじと感じさせてくれる。


今では電車の走る音も乗客でにぎわう駅の姿もないが、その道筋を歩くと、かつてこの場所を電車が行き交っていた光景が自然と浮かぶ。かつてのちんちん電車に思いを馳せながら、のんびりとその面影を辿ってみてはいかがだろうか。※2026年7月時点の情報です。(R.N)
- 住所:大阪市平野区平野本町2-4-8
- アクセス:OsakaMetro谷町線「平野」駅から徒歩約5分
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