大阪・十三で長く親しまれてきたとんかつ大富士は、気取らずしっかりうまい“町のとんかつ屋”の王道をいく一軒である。細い路地にひっそりと佇み、派手な宣伝をするタイプの店ではないが、地元では「十三でとんかつといえばここ」と名前が挙がることも多い。


創業は昭和30年代とされ、街のにぎわいとともに歩んできた老舗である。店内はどこか懐かしい大衆食堂の空気感が漂い、カウンター越しに揚げ物の音と香りが広がる。飾りすぎない雰囲気だが、長年続いてきた店ならではの落ち着きがある。


名物は、看板メニューのとんかつ定食。衣はサクッと軽く、中の豚肉は柔らかい。油切れがよく、最後まで重たく感じにくいのが特徴だ。そして1か月かけて作るという特製デミグラスソースが病みつきになる。キャベツや味噌汁、ご飯が付く昔ながらのスタイルで、食べ応えも十分である。


とんかつ大富士は、いわゆる高級とんかつ店とは方向性が違う。肩肘張らず、普段使いでしっかり満腹になれる安心感こそが魅力だ。十三の街で長く愛されてきた理由は、この気取らない実直なおいしさにあるのである。※2026年1月時点の情報です。(かの)
- 住所:大阪市淀川区十三東3-28-18
- アクセス:阪急電鉄京都線「十三」駅から徒歩約2分
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