職種の垣根を越えて、先祖代々同じ商売を守り継ぐ「大阪老舗」

あみだ池大黒 本店 宮内庁御用達にも選ばれた「おこし」の老舗

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職種の垣根を越えて、先祖代々同じ商売を守り継ぐ「大阪老舗」

あみだ池大黒 本店 宮内庁御用達にも選ばれた「おこし」の老舗

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大阪で江戸時代から愛される、ザクっとした食感の「粟おこし」と、バリっと硬い食感の「岩おこし」。大阪名物とあっておこしの名店も多いが、そのなかで宮内庁御用達に唯一選ばれたのが、あみだ池大黒だ。

初代・小林林之助(利忠)が、長堀川のほとりにあるあみだ池に店を構えたのが、文化2年(1805)のこと。長堀川を通って年貢米を運ぶ、千石船の船底にこぼれた余剰米を安く買い取り、おこしの材料にするという機転をきかせたという。

その名が全国に広く知れ渡るきっかけになったのが、明治37年(1904)の日露戦争だ。明治天皇の命を受け、戦地への慰問品としてなんと35万箱もの粟おこしを納品。3代目の指揮のもと、不眠不休で作られた「恩賜のおこし」は、戦地の兵隊に大好評だったという。

現在、市内の直営店5店に加え、関西各地の百貨店にも出店するが、本店は創業時と同じくあみだ池のそばに。200年以上もの歴史のなかで、お米よりもっと軽い食感が味わえる小麦を使ったもの、いちごやカレーなど変わったフレーバーのものなど、驚くようなおこしも登場。さらに、「大阪もちまろ菓」や「大阪花ラング」など、おこしにとらわれない洋菓子もあり、実に多彩なラインナップに。大阪人の心をくすぐり、時代を経ても愛され続けるお菓子であふれるお店で、お気に入りを探してみては。※これは2025年9月現在の情報です。(O. A)

住所:大阪市西区北堀江3-11-26
アクセス:大阪メトロ千日前線・長堀鶴見緑地線西長堀駅から徒歩約1分
https://www.daikoku.ne.jp/

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