桜ノ宮駅周辺を流れる大川(旧淀川)の沿岸には、かつて木材の貯蔵や販売を行う「桜宮貯木場」があった。大正4年に完成したこの施設は50年以上に渡り、大阪の材木業界を支えたが、受入数の減少や施設の老朽化を理由に昭和49年にその役目を終える。
この跡地に誕生したのが、“人と水辺の絆の復活”をコンセプトに整備された「ふれあいの水辺」。淀川の砂を使って作られた人工の砂浜と、自然を感じながら都会で癒しを楽しめる自然再生ゾーンの2つで構成されている。
水遊びや自然観察、ビーチバレーなどのビーチスポーツが楽しめるほか、イベントも定期的に行われる。昔の風景に思いをはせながら、訪れてみるのもいいだろう。
利用者の顔ぶれは実にさまざま。部活動のトレーニングをする学生、砂遊びをする親子連れなど、各々が自由に過ごす。大正・昭和に活躍した貯木場は生まれ変わり、違う形で市民の生活に潤いを与えている。※これは2024年12月時点の情報です。(R.N)
- 住所:大阪市都島区中野町4丁目
- アクセス:JR環状線「桜ノ宮」駅から徒歩約5分
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