JR環状線桜ノ宮駅から歩いて10分程度のほど近い場所に、「さくらのみや」という地名の由来になった「櫻宮」という神社がある。実は昔からこの地にあったわけではなく、現在の京橋付近の片町(かたまち)にあったそう。

元和6年(1620)の大和川の洪水によって、現在の位置から少し離れた桜ノ宮駅近くに社殿が流され再建したが、低地であったことから宝歴6年(1756)、あらためて現在地に移された。洪水によって書物などが流され、詳しい創建年は不明だが約400年以上の歴史があるという。 境内には当時から現存する手水鉢、入口にある鳥居等がある。なかでも、手水鉢の右側には「宝暦10年(1760)」という文字が彫られ、その歴史をまじまじと感じさせてくれる。

櫻宮は桜ノ宮の地を見守る氏神。伊勢神宮と同じ天照大神が祀られていることから「大阪のお伊勢さん」としても古くから親しまれている。春には、桜女(さくらめ)が桜の枝を神前にお供えし無病息災を祈る「櫻花祭(おうかさい)」、夏には、太鼓やだんじり、獅子舞、傘踊り が奉納される「夏祭禮(なつさいれい)」といった祭事も執り行われ、多くの人々で賑わう。由緒ある櫻宮の歴史を感じに、ぜひ訪れてほしい。

また、この辺りは昔から桜の名所として知られ、毛馬桜之宮公園として多くの市民に愛されている。※これは2024年12月時点の情報です。(R.N)

住所:大阪市都島区中野町1-12-32
アクセス:JR環状線「桜ノ宮」駅から徒歩約7分
https://www.instagram.com/sakuranomiya_osaka/

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