loading

このサイトでは音が流れます。
音量に注意してお楽しみください。

北摂・三島の「隠れ名所探訪」

奥田端ねじりまんぽ 明治時代にタイムスリップしそうな不思議空間

00:00
00:00
※再生ボタンを押すと、ナレーションが再生されます。

北摂・三島の「隠れ名所探訪」

奥田端ねじりまんぽ 明治時代にタイムスリップしそうな不思議空間

00:00
00:00
※再生ボタンを押すと、ナレーションが再生されます。

ねじりまんぽは、主に明治時代に作られたレンガ造りのアーチ橋で、内部でレンガがねじれているのが特徴なんや。なんでこうなってるかというと、線路の下を直角ではなくて斜めにレンガのトンネルを通す必要がある場合に、強度を最大化するには線路に対してレンガは直角に組む必要があるねん。そして直角を維持しつつ斜めにトンネルを通すには、レンガをねじったように組む必要があったそうや。

この形のトンネルは大阪府で3箇所、全国でも約30箇所しか残ってないねん。大正時代になるとコンクリートのトンネルが主流となって、レンガ造りのアーチ橋は姿を消していったんやけど、現在は、貴重な土木遺産として注目されてるんや。実際に歩いてみると、薄暗いトンネルの向こうに出口がぼんやりと光ってて、赤レンガの視覚的なねじれ効果と相まって、時空を超えるような不思議な感覚になるかもしれへんで。

「まんぽ」という言葉の由来は、実はよくわかってへんねん。谷崎潤一郎の『細雪』では、女中のお春に鉄道の高架下の小さなトンネルをマンボウと言わせていて、オランダ語のマンブウから来たと説明しているんやけど、調べてみてもそんな言葉は見当たらないんや。鉱山で鉱石を発掘するために掘る坑道を間歩(マブ)といそうなんやけど、そこから来たという説が有力らしい。あてもなくぶらぶら歩き回ることを漫歩というけれど、マンポを漫歩してみるのも、旅の楽しみやね。(G.I)

※これは2023年11月現在の情報です。

住所:高槻市梶原1-10-24
アクセス:阪急京都線上牧駅から徒歩25分

MAPを見る

ノスタルジック探訪を見る