夕方、仕事帰りに立ち寄るサラリーマンはもちろん、真昼間から立ち飲み店に吸い込まれるお客さんの姿も見られる、なんともカオスな「新梅田食道街」。戦後復興間もない昭和25年より続く飲食街で、JR大阪駅高架下という場所がら、ガタンゴトンと電車が走る音がBGM代わり。早朝から深夜まで営業する居酒屋もあれば、親子三代で受け継がれる数々の老舗、常連客がカウンターを囲む立ち飲みなどがひしめき合うグルメの聖地やで。その始まりは、旧国鉄からリストラされた施設系職員の受け皿として設立された「(株)鉄道施設厚生会(現:「(株)共潤舎」)で、大阪は食い倒れの街だからなんとかやれると、素人ばかり(プラスちょっと玄人)の18店で開業したそう。高度経済成長期や大阪万博などを背景にお店が増え、現在ではなんと約100店舗に。当然、敷地も拡大され、トイレに出たお客さんがお店に戻ってこれない、2階への階段を見つけられないお客さんもいるほどの迷路っぷり。沈下対策や老朽化対策といった工事・改修は何度か行われているものの、年季の入ったお店はまさに食道街が誇る遺産。古き良き時代の風情や、人情味にあふれる店主さんに心惹かれるお客さんが朝から晩までひっきりなしに訪れてるで。※これは2024年11月現在の情報です。(O. A)

住所:大阪市北区角田町9-26
アクセス:JR大阪駅から徒歩約2分
https://shinume.com/

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