120年以上前の明治期、日本の洋酒文化はまだ黎明期にあった。その大阪で、鳥井信治郎は「日本人の嗜好にあった洋酒」をつくりたいという熱い志を抱く。明治32年(1899年)、わずか20歳の信治郎は、この志を胸に「鳥井商店」を開業。これが、日本の洋酒文化を牽引する現在のサントリーの原点だ。


開業から8年後の1907年、創業者の思いは「赤玉ポートワイン」として結実した。甘く飲みやすいこの商品は大きな人気を博す。しかし、信治郎の挑戦はここで終わらない。次に彼が乗り出したのは、日本で本格的なウイスキーを製造するという、当時としては困難な一大事業だった。


斬新なボトルデザインや広告も話題となり大ヒットした「赤玉ポートワイン」
1923年、信治郎は大阪・三島で日本初のモルトウイスキー蒸溜所となる山崎蒸溜所の建設に着手。そして1929年、ついに日本初の本格ウイスキー「サントリーウイスキー白札」を世に送り出す。不可能に挑むサントリーの根幹にある「やってみなはれ」の精神を象徴する出来事と言えるだろう。




100年以上の時を経て、今なお原料から仕込、発酵、蒸溜、貯蔵、瓶詰めまでを行う山崎蒸溜所では、ウイスキーにまつわるさまざまな展示(要予約)や見学ツアー(有料・事前抽選制)も行われている。


ぜひこの地に足を運び、蒸溜所の個性が表現されたシングルモルトを味わってほしい。

※これは2025年1月現在の情報です。(A. U)
サントリー山崎蒸溜所(来場は要予約)
- 住所:三島郡島本町山崎5-2-1
- アクセス:JR京都線山崎駅、阪急京都線大山崎駅から徒歩約10分
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