美とストーリーで巡る 魅惑の泉州レトロ紀行

いにしえと現代を結ぶ 和泉の今昔ものがたり

南蛮文化薫る 泉州で感性を研ぎ澄ます

百舌鳥八幡宮のふとん太鼓 その歴史、300年以上!なんとも不思議な神輿を担ぐ神事

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百舌鳥八幡宮のふとん太鼓 その歴史、300年以上!なんとも不思議な神輿を担ぐ神事

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百舌鳥八幡宮の”ふとん太鼓”は、「月見祭」の見どころのひとつ。土曜に宮入、日曜に宮出をし、稲の豊作を願って奉納される。ふとん太鼓という名前は、太鼓が納められた台座の上に、真っ赤な座布団のようなものが5段積み上げられていることから付いた。約60〜70名で担がれる様は、迫力と力強さに満ちた光景だ。

中秋の名月(旧暦8月15日)に近い土日に実施

百舌鳥八幡宮を氏神とする、本町(ほんまち)赤畑町(あかはたちょう)梅北町(うめきたちょう)中百舌鳥町(なかもずちょう)陵南町(りょうなんちょう)西之町(にしのちょう)梅町(うめまち)土師町(はぜちょう)土塔町(どとうちょう)の9つの町が、大小2つのふとん太鼓を奉納。宮入(みやいり)時は、町ごとに1時間担ぎ、11時から22時半まで、太鼓の響きと人々の熱気が絶え間なくこだまする。町の個性が光る装飾や掛け声の違いを見比べるのもこのふとん太鼓の醍醐味だ。

運行時には高さ約4m・重さ約2.5tとなる
台座には厳かな雰囲気の彫り物、ふとんには金縄や大小の房の装飾が
大勢の人に見守られながら奉納されるふとん太鼓
境内のさまざまな場所で巡行

大きなふとん太鼓は大人たちが、ひと回り小さなふとん太鼓は子どもたちが担ぐ。台座には稚児が乗り、太鼓を叩く。「ベーラ、ベーラ、ベラ、ショッ、ショイ」という勇ましい掛け声や太鼓の音色とともに、ふとん太鼓は奉納される。

目の前を通り過ぎる姿は迫力満点
大人と子どもが互いの姿を見つめるような場面も
子供太鼓連合による行列も見どころの1つ
担ぎながら階段を登る姿は力強さを感じさせる

これは町の人みなが心を一つにして作る行事。子どもたちは大人の姿をみて偉大さを、大人は子どもたちの姿をみて成長を感じる。やがて、大人の姿に憧れた子どもたちが大きくなり、大きなふとん太鼓を担ぐ。そうして、百舌鳥の地で脈々と受け継がれる太鼓の音と掛け声は、今も昔も変わらず、地域の心をつなぎ続けている。

開催日:旧暦8月15日付近の土日(2025年は10月4~5日)
開催場所:百舌鳥八幡宮境内とその近辺
開催期間:4日(宮入)/11:00~22:30 5日(宮出)/9:00~22:00

住所:〒591-8037 大阪府堺市北区百舌鳥赤畑町5-706
アクセス:JR阪和線百舌鳥駅から徒歩約12分/南海高野線中百舌鳥駅から徒歩約15分

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