お酒もグルメも、夜景も、大阪の情緒たっぷり! 夜のローカルを楽しむナイトスポット

松島新地 時間を遡ったかのようなレトロな建物が軒を連ねる

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松島新地 時間を遡ったかのようなレトロな建物が軒を連ねる

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大阪を代表する5大新地の1つとして知られる松島新地は、現在約8万平方メートルの敷地に104軒の飲食店が軒を連ねている。幕末から明治維新にかけて成立し、戦前は現在の千代崎1丁目と2丁目に位置していたという。心斎橋筋商店街に匹敵するほどの賑わいを見せていたが、大阪大空襲によりその町並みは焼失。戦後、現在の九条1丁目一帯へと場所を移した。

松島新地は、単なる歓楽街というだけでは片付けられない、独特の魅力を持ったエリアである。そこには、時間を遡ったかのようなレトロな建物が軒を連ね、昔ながらの居酒屋からは人々の賑やかな声が漏れ聞こえてくる。色街としての顔と、こうした古き良き日本の風景が渾然一体となって存在しているのが、松島新地の最も不思議で魅力的な点と言えるだろう。
この街は、昼と夜とで全く異なる表情を見せる。昼間は、観光客や地元の人々がレトロな喫茶店で時間を過ごしたり、ナインモール商店街で買い物を楽しんだりする、比較的穏やかな日常が流れている。しかし、日が暮れ始めると、ネオンが灯り始め、街全体が幻想的な雰囲気に包まれていく。提灯の柔らかな光や、男性らを誘う遊女の笑顔が、訪れる人々を非日常の世界へと誘い込む。

松島新地を訪れる人々は、それぞれ異なる想いを抱いている。過ぎ去った時代を懐かしむ者、新しい発見を求める者、そして、この街の独特の雰囲気にただ身を委ねたいと願う者。人々の様々な想いが交錯し、それがまた、この街の複雑で奥深い魅力を形成していく。単なる「色街」という一言では語り尽くせない、多層的な顔を持つ松島新地は、訪れるたびに新しい発見がある、飽きることのない場所なのだ。(かの)

松島新地
住所:大阪府大阪市西区九条1丁目一帯
アクセス:Osaka Metro中央線、阪神なんば線「九条駅」徒歩2分~

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