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文芸の小阪、人情の布施 レトロがいっぱい東大阪

喫茶美術館 路地裏の“美術館”で過ごす、贅沢なカフェ時間

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喫茶美術館 路地裏の“美術館”で過ごす、贅沢なカフェ時間

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府道24号東大阪線を少し曲がった路地裏に、ひっそりとたたずむ建物がある。それが「喫茶美術館」や。名前のとおり、ここはカフェであり、美術館でもある。「いつか民藝品を展示する場所をつくりたい」という先代の夢と、ご近所だった作家・司馬遼太郎との縁から、画家・須田剋太と民藝陶芸家・島岡達三の常設展を兼ねてカフェをオープン。多数の美術作品に囲まれた店内には、全国でも有数の家具の生産地、長野県松本市に店を構える「松本民芸家具」のテーブルと椅子がしつらえられ、一歩踏み入れればゆったりとした空気感を肌で感じることができるで。

訪れる人々は美術作品を眺めたり、読書を楽しんだりする人が多い。だからこそ、BGMにもこだわりがあるというんや。楽曲は、1980年代にニューエイジ・ミュージックの代表格になったウィンダム・ヒル・レコードのシリーズを選定。クラシックのような盛り上がりがなく、終始ゆったりとしているのが特徴や。その楽曲をより上質に届けるために、音楽好きがあこがれるイギリスの老舗メーカー「タンノイ」のスピーカーから流しているというのも、空間を大切にしたお店の粋な計らいやね。

店内の様子。無垢の木が美しく存在感を放つ松本民芸家具のテーブルと椅子。

喫茶美術館では、長居しても味わいを損ないにくいように、多めのコーヒー豆を深く焙煎し、酸味よりも苦み・渋みを立たせた濃いコーヒーを提供してくれる。「苦く、渋く」は店内に展示されている須田剋太の書「苦渋」にもなぞらえられているんやとか。そんなコーヒーと一緒に食べてほしいんが、自家製のラム酒のケーキ。たっぷりのラム酒を使用したしっとり系の生地は、なめらかな口当たりでコーヒーとの相性が抜群。大人のためのカフェタイム、ここにありやで。
※これは2023年7月現在の情報です。

住所:東大阪市宝持1-2-18
アクセス:近鉄奈良線河内小阪駅から徒歩約13分
http://www.waneibunkasha.com/

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